シンポジウム開催のお知らせ
『豊かな大阪をつくる ~「大阪市存続」の住民決断を踏まえて~』
<趣旨>
平成27年5月17日、特別区設置を巡る住民投票の結果、特別区設置は否決され、120年以上の歴史と伝統を誇る自治体「大阪市」が存続することが決せられた。賛否の得票数はわずか1万強。この結果はそれだけ、大阪における閉塞感を打破し、一部の市民のみで無く、あらゆる市民にとって、そして、子孫の世代にわたって明るく豊かな大阪の実現を希求する声が大きいことを意味していると考えられる。したがって、存続が決まった「大阪市」という行政の枠組みを最大限に活用しながら、明るく豊かな大阪市をつくるために、一体どうすれば良いのかを考えることが喫緊の課題となっている。ついてはこれからの大阪における具体的な今日の実務に直結する知見を提供することを企図し、大阪の未来に重大な関心を寄せる多様な分野の研究者が集い、豊かな大阪をつくるための提案を様々な角度から論じ合うシンポジウムを開催する。
ご参加・ご聴講の上、これからの大阪市政のご参考にしていただけますと大変ありがたく存じます。
■第一回(平成27年6月14日)
- 藤井聡・京都大学大学院教授(公共政策論、国土・都市計画)「大阪西日本首都構想~『大大阪形成促進法』制定の提案」
- 河田恵昭・京都大学名誉教授(防災学)「阪神・淡路および東日本の二つの大震災を教訓とした豊かな大阪づくり試案」
- 森裕之・立命館大学教授(地方財政学)「大都市の都市内分権を考える」
- 薬師院仁志・帝塚山学院大学教授(社会学)「賛成694844票の質的考察」
- 本多哲夫・大阪市立大学教授(地域経営論・中小企業論)「地域産業政策を考える―中小企業を主軸に―」
- 小野田正利・大阪大学教授(教育学)「7年余の破壊から立ち上がる人々を支えたい~『大阪の教育の明日を考える会』の代表として」
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■第二回(平成27年7月12日)
- 藤井聡(京都大学大学院教授)「第一回シンポジウムの報告とそれを踏まえた大阪におけるインフラ構想」
- 宮本憲一(元滋賀大学学長、大阪市立大学・滋賀大学名誉教授)「大阪府・市政の歴史的教訓」
- 佐々木雅幸(同志社大学教授、大阪市立大学名誉教授)「包摂型創造都市・大阪に向けて」
- 木村 収(元大阪市立大学・阪南大学教授)「大都市制度と税財政」
- 高田 昇(都市計画家・立命館大学客員教授)「大阪の都市再生、課題と方向性」
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■第三回(平成27年9月23日)
- 藤井聡(京都大学大学院教授)「第一回、第二回シンポジウムの報告と『橋下維新の言論封殺』の検証」
- 村上 弘(立命館大学・教授) 行政学・地方自治論「維新の党 ~右派ポピュリズムの国政進出」
- 冨田宏治(関西学院大学・教授) 政治学「住民投票が浮き彫りにした政治的対抗軸」
- 薬師院仁志(帝塚山学院大学教授) 社会学「市場戦略型集票政治の脅威と限界-衆愚政治批判を超えて-」
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■第四回(平成27年11月1日)
- 藤井聡(京都大学大学院教授)「橋下維新と大学問題-学問の自由を侵害する全体主義-」
- 大阪市立大学学生有志「市大と府大の統合について」
- 大阪の公立大学のこれからを考える会(学生有志の会)「市大府大統合問題に対する意見」
- 森裕之(立命館大学・教授)「大阪市立大学-その歴史と今日-」
- 鈴木洋太郎(大阪市立大学・教授)「市大・府大の大学統合の動きをどう考えるか-市大の現状と課題を中心にして-」
- 小林宏至(大阪府立大学・名誉教授)「いつわりの「二重行政」レッテルにはじまる「府大・市大統合」論」
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■第五回(平成27年11月8日)
- 藤井聡(京都大学大学院教授)「橋下維新による言論弾圧とブラック・デモクラシー」
- 薬師院仁志(帝塚山学院大学教授)「ブラックデモクラシーと一筋の光明」
- 適菜収(哲学者)「都構想は詐欺だった。再度確認しておきたいこと」
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■第六回(平成27年11月14日)
- 藤井聡(京都大学大学院教授)「橋下維新による「改革」全体主義の構造」
- 村上弘(立命館大学教授)「都構想で大阪市をつぶす市長・知事か、政策を進める市長・知事か― 右派ポピュリズムとしての橋下政治」
- 薬師院仁志(帝塚山学院大学教授)「大阪W選挙の根本的争点ー首長選挙に問われるもの」
- 森裕之(立命館大学教授)「大阪市における都市内自治」
- 河田恵昭(京都大学名誉教授)「防災の主流化を忘れた大阪の政治」
- 本多哲夫(大阪市立大学教授)「2つあったら無駄なのか?―中小企業支援機関の二重行政問題を考える―」
- 中山徹(奈良女子大学教授)「維新政治が進めた医療・福祉の全般的削減」
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■第七回(平成28年2月24日)
- 藤井 聡・京都大学大学院教授(公共政策論、国土・都市計画)
- 村上 弘・立命館大学教授(行政学・地方自治論)
- 薬師院 仁志・帝塚山学院大学教授(社会学)
- 森 裕之・立命館大学教授(地方財政学)
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■第八回(平成29年4月9日)
- 藤井 聡(京都大学大学院教授)「5.17住民投票を巡る政治家の『詭弁』と有権者の『勘違い』に関する客観チェック」
- 森 裕之(立命館大学教授)「大都市と住民自治のあり方」
- 村上 弘(立命館大学教授)「特別区(大阪市廃止)と総合区(大阪市存続)を比べる ― 府市「二重システム」のメリット」
- 薬師院 仁志(帝塚山学院大学教授)「5.17住民投票の特異性:悪法による地方自治の侵害」
- 冨田宏治(関西学院大学教授)「合区・総合区・特別区ー決定は民主的に行い得るか?」
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■第九回(平成29年12月16日)
- 藤井 聡・京都大学大学院教授(公共政策論、国土・都市計画)
- 村上 弘・立命館大学教授 (行政学・地方自治論)
- 薬師院 仁志・帝塚山学院大学教授(社会学)
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