シンポジウム開催のお知らせ

『豊かな大阪をつくる ~「大阪市存続」の住民決断を踏まえて~』
(第五回:橋下維新による「ブラック・デモクラシー」)

第一回第二回第三回第四回・第五回・第六回第七回第八回

<ご案内とご参加・ご聴講のお願い>
 平成27年5月17日、特別区設置を巡るいわゆる「都構想」の住民投票が行われた。投票に先立ち、「都構想」を推進する橋下市長を中心とした「維新」勢力、すなわち、「橋下維新」は、繰り返しこの住民投票が「ラストチャンス」「ワンチャンス」であると主張し、投票運動を大々的に展開した。しかしそうした推進派の投票運動にもかかわらず、都構想は否決された。橋下氏は即座に政界引退、ならびに都構想を主張することも二度とないと明言した。
 にも関わらず―――橋下維新は、11月22日の大阪市長・府知事のダブル選挙に向けて「都構想」を公約に掲げると宣言。つまり橋下氏は、投票運動として何度も繰り返した「ラストチャンス」「ワンチャンス」という主張が「ウソ」であったことを、明確に宣言したのである。
住民投票に象徴される「デモクラシー=民主主義」に「ウソ」を掛け合わせたときに立ち現れるものが「ブラック・デモクラシー」だ。なぜなら、民意を問うにあたって政治家がウソをつくのならば、選挙を通して政治権限を掌握した政治家が、公益を棄損しながら私利私欲や地位や名誉を徹底的に追及する事を回避することができなくなるからである。
 「豊かな大阪をつくる」ことを企図する第五回目の本シンポジウムでは、大阪におけるこうした「ブラック・デモクラシー」を排除することこそが何よりも求められているという事を、同名書籍の著者三名から、都構想をめぐる諸事例に基づいて学術的に論証・検証するものである。そして、これまでのシンポジウムで論じた「政策論」のみでなく、本シンポジウムで論ずる政治哲学に基づく「政治状況論」を併せて論ずる事こそが、豊かな大阪をつくる上で必要不可欠であることを明らかにする。
 是非ともご参加・ご聴講の上、未来の豊かな大阪をつくる諸判断の参考として頂ければ幸いである。

<日時・場所>
日時: 11月8日(午後2時~午後5時)
場所: 大阪市立大学(杉本キャンパス)・法学部棟3階・730教室
http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/about/university/access

<プログラム>

(午後2:00~3:30 話題提供)(動画

藤井聡(京都大学大学院教授)(資料
「橋下維新による言論弾圧とブラック・デモクラシー」

薬師院仁志(帝塚山学院大学教授)(資料
「ブラックデモクラシーと一筋の光明」

適菜収(哲学者)
「都構想は詐欺だった。再度確認しておきたいこと」

(午後3:45~5:00 パネルディスカッション)(動画

<主催>
「豊かな大阪をつくる」シンポジウム実行委員会

<ご留意点>
・事前予約はございません。当日満席になりましたら、恐れ入りますが入場をお断りすることもございます。(定員約200名)
・会の進行の妨げになる行為がある場合は、ご退場いただくことがあります。
・問い合わせは下記までお願いします。
メール: sec-tba@trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp
電話: 075 383 3239(恐れ入りますが対応は平日のみ)