シンポジウム開催のお知らせ
『豊かな大阪をつくる ~「大阪市存続」の住民決断を踏まえて~』
(第四回:大学問題を考える~府大市大統合問題を見据えて~)
第一回・第二回・第三回・第四回・第五回・第六回・第七回・第八回
<ご案内とご参加・ご聴講のお願い>
平成27年5月17日、特別区設置を巡る住民投票の結果、特別区設置は否決され、120年以上の歴史と伝統を誇る自治体「大阪市」が存続することが決せられた。賛否の得票数はわずか1万強。この結果はそれだけ、大阪における閉塞感を打破し、一部の市民のみで無く、あらゆる市民にとって、そして、子孫の世代にわたって明るく豊かな大阪の実現を希求する声が大きいことを意味していると考えられる。したがって、存続が決まった「大阪市」という行政の枠組みを最大限に活用しながら、明るく豊かな大阪市をつくるために、一体どうすれば良いのかを考えることが喫緊の課題となっている。ついてはこれからの大阪における具体的な今日の実務に直結する知見を提供することを企図し、6月14日、7月12日、9月23日の第一回、第二回、第三回シンポジウムの議論を踏まえつつ、大阪の未来に重大な関心を寄せる多様な分野の研究者が集い、豊かな大阪をつくるための提案をさらに様々な角度から論じ合うシンポジウムを、開催する。
特に第四回は、大学問題について集中的に議論する。全国的に大学への「改革」圧力が強まっているが、大阪では都構想の出現によって突如として市立大学と府立大学の大学統合案が浮上し、極めてドラスティックな再編が政治主導で進められようとしている。大学統合は、大阪の文化、教育、福祉、経済等の様々な領域において長期にわたって多大な影響を与えるものである。しかし、あわただしい「改革」風潮のなかで、その是非について十分な議論が行われてきたとはいえない。大学・学問のあり方を検討しつつ、大学統合は本当に進むべき道であるのか、そもそもどのような経緯で大学統合案が出てきたのか、この「改革」案をどうみるべきなのか等々についてオープンな場で議論したい。
ご参加・ご聴講の上、これからの大阪市政のご参考にしていただけますと大変ありがたく存じます。
<日時・場所>
日時: 11月1日(午後1時30分~午後5時30分)
場所: 大阪市立大学(杉本キャンパス)・法学部棟3階・730教室
http://www.osaka-cu.ac.jp/ja/about/university/access
<プログラム>
(午後1:30~4:00 話題提供)
(動画(前半))
・藤井 聡(京都大学大学院教授)(資料)
「橋下維新と大学問題-学問の自由を侵害する全体主義-」
・大阪市立大学学生有志
「市大と府大の統合について」
・大阪の公立大学のこれからを考える会(学生有志の会)(資料)
「市大府大統合問題に対する意見」
(動画(後半))
・森 裕之 (立命館大学・教授)(資料)
「大阪市立大学-その歴史と今日-」
・鈴木 洋太郎(大阪市立大学・教授)(資料)
「市大・府大の大学統合の動きをどう考えるか-市大の現状と課題を中心にして-」
・小林 宏至(大阪府立大学・名誉教授)(資料)
「いつわりの「二重行政」レッテルにはじまる「府大・市大統合」論」
(午後4:10~5:30 パネルディスカッション)(動画)
<主催>
「豊かな大阪をつくる」シンポジウム実行委員会
<ご留意点>
・事前予約はございません。当日満席になりましたら、恐れ入りますが入場をお断りすることもございます。(定員約200名)
・会の進行の妨げになる行為がある場合は、ご退場いただくことがあります。
・問い合わせは下記までお願いします。
メール: sec-tba@trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp
電話: 075 383 3239(恐れ入りますが対応は平日のみ)