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デフレ下では政府の「借金」が増えるのは当然。だから、借金減らすにはデフレ脱却だけが唯一の方法!

わが国では「『政府の借金』が大変だから、減らさなきゃ!」という言説が幅をきかせ、増税と財出カットの「緊縮」路線が席巻しています。

しかし、(海外とのやりとりをさておくなら)『政府の借金』なるものは、定義上、『民間の債権(=貯金)』を意味しているのです!

これは定義上自明なのですが。。。念のため、下記グラフをご覧ください。

ご覧の様に、

・民間が借金を増やせば、政府の債権は増え、逆に、
・民間が債権(貯金)を増やせば、政府の借金は増えるのです!

。。。。ということは、デフレ状況下で民間が貯金=債権を増やそうとするなら、政府が代わりに「借金」をしてやらなければならないのです!
一方で、インフレ下で、民間が嬉々として投資するために「借金」を増やしていれば、政府は借金が減り、債権を増やさなければならないのです!

だから、デフレ下では、政府債務(借金)が増えるのは当たり前だし、
インフレ下では、政府債務(借金)が減り、債権が増えていくのも当たり前なのです。

だから!

(結論1)増税して財出カットする緊縮をどれだけやっても、デフレ脱却しなけりゃぁ、政府債務(借金)は増える運命にあるのです!

そして、だからこそ、

(結論2)政府債務(借金)を減らしたいなら、デフレ脱却すりゃぁ、それでいいというだけなのです。

これをみれば、デフレ下の緊縮が、如何にアホな話なのかが、よくお分かりいただけますよねw

是非、この

 「真実」

をご理解ください。以上、ご紹介まで!

(追伸)なお、海外(外国人)を考慮すれば、次のように言うことができます。

(結論3)デフレで民間の債権(貯金)が増えれば、その分、政府か海外に「借金をさせなけりゃいけなくなる」、のだが、万一、それを政府が拒否すれば、仕方なく、「海外に借金をさせなきゃいけなくなる」のです。つまり、余った預金を、外国人に貸し付けなきゃいけなくなるのです。これって、海外の人にとっては、おいしぃ話ですよねwそもそもデフレ下で低金利なんですから、日本のデフレをつかって、外国人は超低金利で資金を調達して、あれこれ商売(投資)を重ねていくことができるわけですから。。。

ホント、こう考えても、デフレ下で、政府が借金しない=国債を発行しないのは、外国人を利するあほな話だ、ということがよくわかりますね。。。

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