巨大地震リスクに向けて、最大限の警戒が必要です~M8.5小笠原沖地震&口永良部島噴火~|藤井 聡

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巨大地震リスクに向けて、最大限の警戒が必要です~M8.5小笠原沖地震&口永良部島噴火~

昨夜の地震は,大変に「不気味」な地震でした.

まず、この地震、「M8.5」という極めて大きなスケールの地震でした。これはつまり、300キロ前後の岩盤が、一気に破壊したことを意味します。凄まじい破壊スケールです。(M8で100~200キロ、M9で500キロ以上の岩盤破壊ですから、8.5だとおおよそ300キロ前後、ということになろうかと思います)

しかも,それが起こったのが、実に

590キロ

という極めて「深い場所」でした。これは一般に「深発(しんぱつ)地震」と言われます。

そもそも深発地震の定義は、100~200キロ以上の深さ、ということですから,今回の地震がどれだけ深い地震だったかを,お分かりいただけると思います.

で、これの何が不気味かというと,東大地震研の平田教授曰く

「これだけ大規模の深発地震は世界的に見ても例がない」

という点。それだけ「起こりにくい地震」だった訳で、それが起こったということは、今、ものすごく大きな地殻変動が、日本列島の下で起こっている、ということを示していると考えられます。

しかも、この地震は,太平洋プレートが、一昨日噴火した口永良部島の火山にかかわる「フィリピン海プレート」の下に潜り込んでいる個所でのものだ、ということも、さらに不気味な話です。

つまりこれらの状況は、日本列島とその近海の真下で,超絶に地殻変動が活発化している兆候を表す地震と言わざるを得ないと思います.

首都直下地震、南海トラフ地震から、内陸型の活断層における各種地震に至るまで、様々なリスクへの警戒を、一層強めていくことが必要であると考えます。