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今回の投票結果は新自由主義における「弱者切り捨て」への抗議を示している

今回の当方結果で明らかになったのは、「大阪市の南北差問題」と「世代間の差」です。南部ほど反対が多く、高齢者ほど反対が多い、という結果です。

南北差については、税収(収入)が比較的豊かな北部は賛成、そうでない南部は反対、という結果です。

新自由主義的な都構想は、明確に「弱肉強食」「弱者切り捨て」の側面を持っています。福祉サービス、修学補助がカットされる懸念が真剣に高かったわけですが、それは明確に弱者切り捨てです。

一方、世代で言っても、高齢者の反発が強かったのは、福祉サービスのカットに反発したという側面が考えられます。

したがって、「大阪市の南北差問題」と「世代間の差」があったという結果は、今回の都構想への反発意識の中には、新自由主義的な「弱者切り捨て政策」に対する、人々の反発があったことを示しているものと思います。

つまり人々は明確に、新自由主義に対する反発を持ち始めているのです(カールポランニーがいう、social protectionの一つと言えるでしょう)。

だから今回の都構想の投票結果は、日本における新自由主義の終わりの始まり、を示唆しているのかも….というか、そういう風にしなければなりませんね。