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「都構想」をめぐる100日言論戦とは一体何なのか?~言論戦50日目に際しての メッセージ~

皆様、おはようございます。「都構想」を巡る100日言論戦も第50日目、投票日まであと50日、となりました。

文字通り、折り返し点を迎えましたので、本日は改めて、この100日言論戦の、残りの50日間に臨むにあたってのメッセージを、ここに掲載させて頂きたいと思います。

今回の件は、大阪市の存廃を決める、というすさまじく重い意思決定を「住民投票」で行うという、前代未聞の住民投票です。

住民に十分情報が行き渡っていない状況で、こういう住民投票が行われることそれ自身に、私は強く異議を申したてたいところですが、法的な手続きでこのような事態に至っているわけですから、致し方ありません。

そうなれば、次善の策として、投票判断のために必要な情報やさまざまな見解を、有権者の方々を中心とした公衆に届けることが、絶対的に不可欠となります。

当方の「100日言論戦」の目的はそこにあります。

しばしば、この言論戦は反対運動の言論戦だと言われていますし、当方が大阪市民なら徹底的に反対運動を展開したであろうと思いますが、当方は大阪市民ではない以上、残念ながら本来、賛成反対を言うべき立場にはないのです。

そもそも投票権の無い、一学者・言論人である当方が全力でなすべきことは、有権者達の判断にあたって「知っておくべきである」と当方が考える事実や見解を、徹底的に発信し続けることを措いてほかにないのです。

にも関わらず、そういう言論空間を封殺しようとする、公権力からの大きな圧力がかけられているのが現実です。 https://satoshi-fujii.com/pressure/

言論人、学者、マスメディアがこうした「言論封殺圧力」に屈することがあれば、有権者に適切な情報が届かず、結果、自治体の存廃という重大な判断を適切に行うことができなくなり、大阪市民は「地獄に突き落とされてしまう」ことになってしまいかねません。

だからこそ、同じ日本国家の家族、同胞である(そして筆者の個人的な「青春の街」である)大阪のみなさんの最悪の未来を回避するためにも、公権力による言論封殺に負けるわけにはいかないのです。

そしてそれは当方だけでなく、日本中のすべての言論人、学者、マスメディア関係者

  「全員」

の共通責務の

  「はず」

です。

ただし、公権力を持たない当方(←しばしば勘違いされますが、参与というのは非常勤職で部下も権限も何もない役職です。いわゆる公権力を所持しているわけではありません。あくまでも学者として意見を申し述べる役職なのです)では、できることは限られています。

その中でもどうにかこうにか、50日間の言論戦を戦ってこれましたのは、偏に皆様方のご支援の賜物です。

当方の発言を掲載するためにご尽力いただいたメディア関係者と、それをお読みいただき、拡げて頂いた皆様方のおかげで、ようやく一学者藤井の言論戦が細々とここまで続けてこられたのです。

これまでの経緯はすべて、

   サトシフジイドットコム
   「大阪都構想を考える ~
   公権力による言論封殺には屈しません 藤井聡」
   https://satoshi-fujii.com/

にまとめております。

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これ以外にも、新潮45,言志、発言者、WiLL、TV局などの各メディアのみなさんにもご協力いただき、情報を配信してまいりました。

是非とも皆様、折に触れて上記情報にお触れいただき、回りにその情報を知らない有権者そして政治家の方がおられれば、是非とも、それをお伝えいただきたいと思います。

これからも、さらなる圧力が継続するでしょうが、わたくし藤井聡は決してそれには屈せず、「言論空間を確保」し「拡大」する努力を日々重ね、一人でも多くの大阪市の有権者を中心とした公衆の皆様に情報、メッセージを配信してまいりたいと思います。

重ねまして、こうした言論戦は皆様のご支援なくして成り立たないものです。大阪が最悪の事態に陥り、それを通して日本が大きな被害を被る近未来を避けるためにも、これからも、よろしくお願い申し上げます。

公権力による言論封殺には負けず、大阪都構想について真摯に考え続け、そして、有権者、言論人、マスメディア、そして、政治家と他地域の一般国民といったそれぞれの立場の中でなすべき事に全力で取り組む戦いを、残りの50日間、続けてまいりましょう!

     100日言論戦の折り返し日の平成27年3月28日
          モスクワより     藤井 聡