「事実4」に対する反論を正式に頂ましたが、その事実性は論駁されませんでした。|藤井 聡

HOME > 藤井聡 facebook より Index

「事実4」に対する反論を正式に頂ましたが、その事実性は論駁されませんでした。

先日来、一部では「デマ」「嘘八百」とまで断じられていた、「大阪市民の2200億円の流用問題」(7つの事実における「事実4」)について、

http://www.mitsuhashitakaaki.net/2015/02/17/fujii-132/

というメルマガ原稿、ならびに、WiLL誌面上で反論を「募集」いたしましたが、一通たりとも誰からもお返事頂けず、残念に思っておりましたところ、期限が過ぎているとはいえ、「橋信局!!」様から、メルマガ事務局に、当方の事実4をめぐる議論についての疑問を投げかける文書をお送りいただきました。

(期日が過ぎていますが、受け取っていただけますか、という大変丁重なメッセージをいただきましたので、お送りくださいとお伝えしたとろ、送っていただきました)

ついては、当方からの回答ということで、下記文書を「橋信局!!」さまにお送り差し上げました。

その後、藤井からの返答を公開してもよいでしょうか、との問い合わせが事務局を通してまいりましたので、それでは当方が公開いたしますので、それを引用くださる形でしたら、結構です、とお返事差し上げましたので、ここに当方の返信を公開差し上げます。

なお、ご覧いただけますとご理解いただけるかと存じますが、今回のご指摘を受けましても、当方が指摘した事実4の「事実性」は、一切棄損していない旨、ご理解いただけるものと存じます。

以上、当方の募集にお応えいただいた橋信局!!様に感謝の意を表するとともに、ここにご報告差し上げます。

なお、今回は、期限は超えているとはいえ当方からの「募集」にお答えいただいた唯一のケースということで、このように対応させていただきましたが、平常ではその限りでは必ずしもない旨は、ご理解いただけますと幸いです。

以上、ご報告まで。

(なお、橋信局!!様からの文書内容の概要は、以下に公表されております。
http://hasshinkyoku.blog.jp/archives/25083440.html
また、「橋信局!!」さまの表記が誤ってございました。この場をお借りしまして、お詫び申し上げますとともに、訂正差し上げます。 )

===============
橋信局!!様 御中

この度は貴重なご意見、誠にありがとうございます。

メルマガにて2月一杯で当方への反論を公募し、また、WiLL誌面上でも、掲載から二週間以内に反論を公募いたしましたが、一通たりとも誰からもお返事頂けず、残念に思っておりましたところ、期限が過ぎているとはいえ、公募にお答え頂き、誠に有り難うございました。

文書拝見し、当方が募集していた内容に加えて、いくつかの、ご意見を頂いたものと認識いたしました。

前者について回答申し上げると共に、ご意見については、拝読させて頂きましたとの旨、お伝え申し上げます。

まず、事実4についてのご意見でありますが、ご指摘頂いた全て、想定範囲内のご指摘であります。ご指摘全てを踏まえても、事実4で論じた「バケツから水がもれていく様に、流用されていくことが決定的である」(このバケツの比喩は、現代ビジネスの原稿で論じたものです)という事実の事実性は、毀損しないものと、当方考えております。

理由を以下に記載します。

そもそも、議会等では「流用されない」と言われている一方、当方は、「バケツには複数の穴が空いているのではないですか?」という趣旨の指摘したのであります。したがって、議会答弁を正当化するためには、当方が指摘した「全ての点」(バケツの穴)が「問題ない」(ふさがっている)という事を論証し無い限り、当方を論駁したことにはならない、のです。

比喩で言うなら、一つでも穴が空いていれば、バケツから水が漏れる以上、水が漏れないと論証するためには、全ての穴は、完全にふさがっている、と論証することが求められている、という次第です。

ところが、今回頂いたご指摘は、そういう種類のものではなく、いくつかの「穴」について、「穴がふさがっているかも知れない」というご主張であるように思われました。

したがって今回のご指摘は、当方が論じた内容について、論駁したことにはならない、と認識しております。

なお、その点を最も明確に論じているのは、当方のメルマガ記事「大阪都構想(2)」の下記の下りです。

(つまり,

(1)大阪市から府が吸い上げた大阪市民の税金のためだけの特別会計が作られ,かつそれが半永久的に存続し,
(2)大阪府ではなく都区協議会がその税金の『市外への流用』を防ぐためにその特別会計を厳密にチェックし,
(3)都区協議会の議論において特別区(大阪市)側の意向が最大限に尊重され,
(4)しかも,都区協議会の「監視」の下で大阪府の予算執行をコントロールできる事務処理能力が存在している,

という,超絶に細い針の穴を幾重にも通すことができたとしても ※注),

それでもやはり,大阪都構想の中心理念である「ワン大阪」の理念がある限り,大阪市民の税金が現大阪市民のため以外に使われるのは,ほとんど決定的だと言っても差し支えありません.

(※注 仮に,この四つが成立する確率が,それぞれ50%という大きな確率を想定しても,これらの内いずれかが成立せずに,結局,2200億円が大阪市「外」で使われてしまう確率は実に94%,仮に30%程度だとすれば実に99%以上,つまり実務的には実質100パー!とも言いうる水準となります.これに,下記の「ワン大阪の理念が真面目に遂行されすぎてしまう」という可能性も加味すると,その確率はさらに高まります)

この文章に加えて、その「前後」の文章をしっかりご認識いただくことができれば、当方の主張の意義をご理解頂けるものと存じます。

以上、取り急ぎ、当方の公募にご対応いただきましたことにつきまして、御礼申し上げますとともに、当方の回答、お送り申し上げます。

ありがとうございました。

京都大学大学院教授 藤井 聡

追伸1:
以上が、公募申し上げていた点についてのご指摘に対する回答であり、上記にて、ご理解頂けるものと存じますが、それ以外の部分についても、折角のご意見でありますので、簡単にお返事いたします(今回初めてご回答頂いたという点を勘案しての追伸でありますので、僭越ながら、以後は、こういう対応は必ずしもとらない見通しである旨はご理解頂けますと幸いです)。

まず、東京の実情については、下記をご参照ください。

  (特別区協議会『「都の区」の制度廃止と
     「基礎自治体連合」の構想』(H19.12)
  (保坂展人区長ブログ
     『保坂展人のどこどこ日記』2014年2月11日記事より)。

対案については、「大阪都構想(8)」で紹介した、当方が提唱している「大阪西日本首都構想」をご覧ください。

そして、これを実現するには、都区制度への移行は、望ましくないという見解を当方はもっておりますが、その理由については、「大阪都構想(8)」をご参照ください(ご指摘の「出向」の点についても、その回答が既にその原稿の中にあろうかと存じます)。

また、今、争点となっているのは、あくまでも「協定書」の是非であり、「構想」では無い旨は、改めてここに記載いたしたいと存じます(また、当方の超人大陸の動画「都構想で大阪はダメになる」では、ご指摘の「大阪市周辺市が参画するケース」も一部想定しつつ議論を展開しておりますので、ご確認ください)。

なお、これらについては全て、4月上旬に出版する新書にて、より詳しく論じておりますので、是非、そちらもあわせて、ご参照願いたいと思います(賛成の方にも、反対の方にも是非、お読み頂きたいと考えている書籍であります)。

追伸2
なお、ご意見いただいた旨は、HP上で公開しておられると伺いました。ついては、当方につきましても、上記返信等は、必要に応じて、公開させていただきますこと、ご了承願えますと幸いです。