2015.11.03
「藤井が特定政党のイメージ悪化のために放送に助言している」という誤解に、遺憾の意を表します
~「藤井が特定政党のイメージ悪化のために放送に助言している」という誤解に、遺憾の意を表します。~
「維新BPO申し立て問題」について、いろいろな方のご意見を拝見していると、当方の「私信」を根拠に、藤井が嫌いな特定政党に、悪いイメージを植え付ける「ため」にアドヴァイスしてた、という主張をしばしば耳にすることがあります(たとえば、https://www.youtube.com/
しかし、これは完全な誤解であり、極めて遺憾です。
この点については、「知って欲しい7つの論点」の論点5として以下のように解説した通りです(https://satoshi-fujii.com/
『「私信」は、送受信者の共通了解の上に成り立つもので、その共通了解を大幅に割愛して送受信されます。したがって一般公開には、その共通了解を全て追記する必要があります。それを追記すれば、「私信」の中で藤井が行ったと言及しているものは、
「維新・自民の公約内容が適切に視聴者に伝えるための、助言」
である、ということが明らかになります。』
https://satoshi-fujii.com/
つまり、仮に、当方のアドヴァイスで「イメージ」が変わったとしても、それは適正な報道をした事による単なる「結果」に過ぎない、という次第です。
ちなみに、こうした「結果的」なイメージ変化は、一般的な言論活動全般に共通する現象です。
そもそも、言論とは、常に真実を伝えようとするものです。そして人々が「事実誤認」をしていることがあれば、当然その真実の言説は、イメージ変化を「結果」としてもたらすのも当然です。
「公共事業が日本を救う」「グローバリズムが世界を滅ぼす」「大阪都構想が日本を破壊する」――これらの主張は全て、当方が学者の良心として「真実」だと信ずるものであり、かつ、そのメッセージが、人々のイメージを変える結果をもたらすことは、当然あり得ます。
それこそが、政治活動とは全く異なる「言論活動」です。
先に紹介した、「藤井が特定政党のイメージを変えようとしている」という誤解は、言論と政治の間の区別(ならびにその関係)についての無理解に根差すものです。
まわりでそういう誤解をしている方がいれば、是非、
「藤井がパネル内容にアドヴァイスしたのは、特定政党のイメージを変えるためでなく、公約内容を適正に伝え、公約理解を適正化するためです」
とのコメントを(本メッセージと共に)ご紹介いただけると幸いです。