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橋下維新が採用し続ける「自由化・規制緩和路線」は、災害をもたらす危険性を秘めています

(※ 橋下維新が採用し続ける「自由化・規制緩和路線」は、災害をもたらす危険性を秘めています)

今回の洪水の最大の重要背景は、「治水予算の過激な削減」ですが、それだけでなく、「民間活動を自由にさせすぎる風潮」の影響もありました。

「堤防の決壊」ではありませんが「越水」(水があふれ出す現象。決壊よりは被害は小さいが、当然、洪水被害がでます)が起こった地点の一つで、

 「ソーラーパネルを設置する民間の事業で
  堤防が削り取られていたため、
  それが原因で越水が起こった」

という地点があることが報道されています。

この件は市議会で問題視され、応急処置として大型土のうが置かれていたとのことですが、そこから水があふれ出たとのことです。

なお、この地点も堤防対策が予定されていたとのことですから、予算があそこまで過激に削られていなければ、ここの対策ももちろん、とうの昔に終わっていた可能性も考えられます。この地点は、築堤さえしておけば、ほぼ100%越水はなかったであろうと思われます。

もうこれ以上我が国は、無根拠な公共事業バッシングのみならず、自由化だ民営化だ規制緩和だと言って思考停止しながら騒ぎ続ける愚挙もまた、やめねばなりません。適正な規制や適切な政府の活動があってはじめて、様々な危機を乗り越える強靭性が確保されるのであり、それがあってはじめて、民間の活力が生まれるのです。