「道州制」と「都構想」を一緒くたに考える愚|藤井 聡

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「道州制」と「都構想」を一緒くたに考える愚

「道州制」には深刻な国益毀損をもたらす巨大リスクを抱えたものですから、下記記事は「大変結構」な話……ではあります。

が! 下記報道は、全身が脱力してしまうほどの、おバカな話……なのです。

簡単に解説いたします.

そもそもまじめに「道州制をやりたい」と考えている者は、都構想なるものには断固として「反対」しなければなりません.

なんと言っても、道州制というのは、「都府県を無くす」という話。統治機構を「州」と「基礎自治体」だけにするものが、道州制です。

ところが「都構想」なるものは、それとは「真逆」に,その道州制では「完全否定」される「都府県」の権限を「強化」するものなのです。しかも,それは,道州制において重視される「基礎自治体」である「大阪市」を解体するものです!

簡単に図式化すると、次のようになります。

   【道州制】   <-- 【現状】 ーー>【都構想】
 都府県を廃止・弱体化<--      ーー> 都府県を強化
 基礎自治体を強化  <--      ーー> 基礎自治体を弱体化

つまり,都構想と道州制は,確かに共に「現状の統治機構を変える改革」ではありますが、

  「完全に真逆」

の制度改革なのです!

だから、「都構想が実現し,その後に道州制が実現」してしまえば、都構想でせっかく強化した大阪府を、再びっぶっつぶさないといけなくなるのです。こんなアホな話はありませんよね。

こんなあったりまえの事を理解していない人々がいるとは…..ホント,全身脱力する他ありません.

……

ちなみに道州制と都構想に共通点があるとすれば、それはいずれも
 「現状を変える改革だ!」
という点。

つまり、下記記事に出てくる人たち(ちなみに、橋下維新側も完全に同類です。彼らは都構想と道州制を共に主張していた張本人です!)は皆、とにかく改革するって事を一緒くたに、

 「全部同じもの」

だと考えているのです(しかもそれが良いものとも信じ切っています)。

いやぁ…..ほんっとにスゴイ。

これじゃぁ、自分の家を「フランス王朝風の家に改革」にするのと「縄文風の竪穴式住居に改革」するのがおんなじだ!って叫んでるのと同じですね。

……ということで、一見、大変結構に見えますが、その実、おバカきわまりない「ため息」しきりなお話、でありましたw

ご紹介まで!

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