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神戸大学名誉教授・早川和男先生から大阪市民のメッセージ。是非、ご覧ください。

今回、「大阪都構想の危険性」についての所見の寄稿を呼びかけた時、ご回答いただいた神戸大学の名誉教授の早川 和男から、当方からインターネットを通して、メッセージを配信いただきたいとご依頼いただきましたので、ここに配信差し上げます。

早川先生は日本の住居学、の文字通りの第一人者で、環境を考慮した都市計画を今、指導しておられる先生です(下記Wikipediaをご参照ください)。

是非、ご一読ください!

以上、ご紹介まで。

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市民の皆さんへ。メッセージ

京都市、大阪市、神戸市、名古屋市、横浜市、等々の政令指定都市は、それぞれの歴史と伝統を持っています。
大阪市の廃止によってつくられる特別区は、府に従属、支配されることになります。

それ故、住民自治が制限され、一人一人が自立する市民社会の基盤は、弱体化します。

特別区の財源は脆弱になり、防災、医療、福祉等の水準は、大阪市の現状より低下することは免れないでしょう。

都市計画、都市開発の権限は府に集中し、住民参加の街づくりは遠ざかります。

公営住宅は、区の財政難で維持管理が困難になり、居住衛生環境は悪化します。

政令指定都市である大阪市の廃止は、市民生活に取り返しのつかない損失をもたらす、危険性の高いものです。

市民には自分の暮らしを守る権利があります。

市民の方々は冷静で、本質を見抜いた判断をされると、見守っています。

神戸大学名誉教授・環境都市計画
早川 和男