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<凡庸>という悪魔:「都構想を巡る言論戦の本質」にご関心の方は、是非、ご覧ください

「反対する一般市民に公権力者が政治的圧力をかける」「学者が内容の吟味を放棄し、権力にすり寄る」……先に紹介した数々の「振る舞い」に見られる「恐ろしさ」の本質を描写した書物;

  <凡庸>と言う悪魔  ~21世紀の全体主義~

が、ようやく出版されることとなりました!

筆者が手掛けた書籍の中では、最も長い2年の準備期間をかけた本書、昨年暮れにようやく書き上げていたところですが、奇しくもこの100日言論戦のさ中に出版することとなった次第です。

この都構想における「言論戦」とは、いったい何を巡る何の戦いなのか….その深淵にご関心の方は、

  おぞましき「凡庸」な人々が織りなす、おぞましき「全体主義」

を社会哲学の視点から克明に描写した本書にも、是非お目通し下さい。ご覧いただければきっと、この「言論戦」の思想的本質をご理解いただけるものと思います。

これからはますます、そうした「おぞましき」事柄が眼前で繰り広げられていくに違いありませんが、何があろうとも、決して目をそらさず、逃げずに、共に、「考え」続けて参りましょう。

以上、ご紹介まで。

【内容紹介】
ハンナ・アーレントの
全体主義論で読み解く、
現代日本の病理構造

「思考停止」した「凡庸」な人々の増殖が、
巨大な悪魔=「全体主義」を生む。
21世紀の全体主義は、ヒトラーのナチス・ドイツの時代と違い、
目に見えない「空気」の形で社会を蝕む。
マスコミに圧力をかけ言論を封殺する政治家も、改革を絶対視する風潮も、
グローバリズムの蔓延も、学界の劣化も、すでに「全体主義」の危険水域!
ハンナ・アーレント『全体主義の起原』の成果を援用しつつ、
現代日本社会の様々な局面で顔をのぞかせる、
「凡庸という悪」のもたらす病理の構造を抉る書き下ろし論考。
思考停止が蔓延する危機の時代に読まれるべきテキスト。

【目次】
◆序 章 全体主義を導く「凡庸」な人々

◆第1部 全体主義とは何か?──ハンナ・アーレントの考察から
  第1章 全体主義は、いたって特殊な「主義」である
  第2章 ナチス・ドイツの全体主義
  第3章 〝凡庸〟という大罪

◆第2部 21世紀の全体主義──日本社会の病理構造
  第4章 いじめ全体主義
  第5章 「改革」全体主義
  第6章 「新自由主義」全体主義
  第7章 グローバリズム全体主義

◆おわりに 「大阪都構想」と「全体主義」