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千葉市市長が「大阪都構想はリスクが大きく、メリットはなく、非効率」と批判

大阪市と同じ政令市の千葉市の熊谷市長が、次のようにブログで記載しておられます。

「大阪都構想はリスクがあまりに大きすぎる割にはそこまでメリットの無い、非常に非効率な手法に思えます。」

なぜなのか?

「何度か申し上げているように市の権限を奪って都道府県に移すというのは地方分権の流れに逆行するものであると言わざるを得ません。」

なるほど、まさにおっしゃる通り。

「大阪市は人口267万人と大阪府の人口の3割、産業では過半という、圧倒的な規模を持っており、大阪府程度の大きさの自治体に移してもあまり効果はありません。(中略)現在の大阪市と大阪府の実力を考えれば大阪府に移すことによるデメリットの方が大きくなるでしょう。」

筆者も同感です。特に「都市計画」については、まさにそれが当てはまり、その結果として大阪が『ダメになる』というのは、これまでも指摘した通りです。

「私からすれば長い歴史を誇る大阪市の市議会議員が機能していないと仮定するならば、区長・区議会議員も同様に機能せず、今よりも無駄な政治家と公職と何よりそれを選出するための莫大な選挙コストを増やすだけの結果に終わるのではないでしょうか。」

まさにおっしゃる通り。さらに言うなら、「市の利権にシロアリがたかる」というロジックに基づいて、市の廃止=都構想を支持するという声がありますが、だったらなぜ、「府の利権にシロアリがたかる」とは想像しなのでしょうか。だから、シロアリ・ロジックは都構想支持の論拠にはならないのです。

・・・・ということで、熊谷市長の感覚からいってもまた、

 都構想など論外

なのだということがよく分かるブログ、でありました。

是非、いろんな方に、本件、ご紹介差し上げてください!!