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「高橋さん、僕の論説の中身について何も反論してないじゃないですか!?」~高橋氏への再反論

高橋先生が、藤井の原稿に対する反論をダイアモンドオンライン(DOL)で書いておられます。

当方から高橋氏への再反論を! と思いましたが、明日は金曜日。DOLさんの編集部も、明日寄稿しても掲載が、来週になってしまう….ということかと思いますので、再々反論、については、ここで書いてておきたいと思います。

◆「藤井聡・京都大学大学院教授は、大阪都構想への反対意見について、学者の数の多さを強調している。私の意見はきわめて少数であるという。だが、学問の世界では、数は意味がなく、中身が問題だ。」
→中身が問題でないなぞと、誰もいっていない。そもそも、当方は「論じている」。その際に、数の事にも触れただけ。悪質な印象操作、ですね。しかも、賛成派学者について当方が主張しているのは、数ではない。全員、顧問だ、という事実。これは決定的な事実。詳しくはこちらを。
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/43312

◆「大阪都構想に反対の学者のリストがあり、そこに各人の所見があったので、一応読んでみたが、少なくともデータに基づく社会科学の議論でないと感じた。」
→ 「感じた」そうだが、それは間違い。そもそも、100字~300字のアブストラクトでは、データの詳細を記載せず、結論だけ書くのが、学術界の常識。だからこれは、高橋氏の勘違い。例えば当方の主張の背景には、膨大な量の計量経済分析結果がある。そんなのアブストラクトではかけない。

◆「関西の経済学界では。。。」
経済学会なぞ、社会科学の諸分野の一つにしか過ぎない。しかも、その中の派閥を論じても意味が無い。

◆「基礎的自治体の適正規模について、学会ではある一定のコンセンサスがあるからだ。」
それは一体どこの学会か?都市計画ではそんなコンセンサスなどない。行政学でもそんなコンセンサスはない。財政学でもそんなコンセンサスはない。おそらく、経済学における「規模の経済(economy of scale)」の議論か?だとしても、その解は条件によって千差万別。文字通り、「コンセンサス」などない。それでもコンセンサスがあるというなら、文献を出していただきたい(ただし、コンセンサスにつての文献は難しい。かなりのレビュー論文でないと、それは明示できないでしょう)。
なお、実体的な実情は既に、下記スライドで明らか。高橋氏が言う適正サイズ、というのは、現実と乖離した意味の無い主張であるとすら考えられる。
http://satoshi-fujii.com/wp/wp-content/uploads/2015/05/8aa985d74dcc5e85841118b1f1ebc8a1.png

◆「大阪市は今の24区から5区に統合する必要がある。」
→経済学者は知らないのかもしれないが、24区の区は行政区、5区の区は特別区。全く質が違う。だから、「統合」という言葉に意味がない。したがって、ここでやられている分析から、こんな結論を導くことには何のいみもない(ただ、グラフを出してそれらしい事をいえば、学者っぽく見える、っていう効果だけは認められるがw)

◆「2013年夏、政府は多くのエコノミスト、学者から消費増税の影響をヒアリングしたが、日本の代表的な一流学者を含む多くの学者が影響なしと言った。ところが、実際には予想外の悪影響があり、2014年度の経済成長率は大きく落ち込んでしまった。学問の世界では多数決で物事を決めるのではない。」
→数だけでは意味がないのは当たり前。重要なのは中身だ。だから、我々が主張している「中身」について反論されたし。ちなみに、当方は、このように高橋氏の主張の「中身」について反論しているが、高橋氏は一切、我々の中身について反論していない。ただ一言「データに基づく社会科学の議論でないと感じた」という反論だけ。
(しかも、高橋氏が言及しているのは、経済学会の話。経済学がどれだけ特殊にひずんだ学会であるかは、例えば拙著『プラグマティズムの作法』で論じた通り。財政学、行政学、政治学には、まだ、経済学を席巻している新自由主義全体主義(凡庸という悪魔、を参照されたし)が席巻していない。だから、経済学よりまだまだ健全性を保っている)

したがって、以上より、以下の結論を導けます。

「この高橋氏の反論は、断じて反論ではありません!
素人目には反論したかに見せかけるために書かれた、
印象操作のための似非反論にしか過ぎません!」

もし、再々再反論が聞けるなら是非、お伺いしたいところですが、FB上のコメントなど、「あえて、かき消す価値」がほとんどないでしょうから、高橋氏にはスルーされるでしょうw

なんといっても、目的は、中身への反論では無く、

「素人目に反論したという雰囲気を残すこと」

である疑義が濃厚、なわけですから。

そうでないとするなら、しっかり、反論してください!

以上、記事の目撃から、45分で、反論が終了しましたw