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「都構想は猛烈な社会的混乱を招く」(立命館大学森教授:公共政策論・地方財政論)

立命館大学の森裕之教授が、

『大阪都構想の欠陥と虚構』
http://www.iwanami.co.jp/sekai/2015/05/111.html

という原稿を、岩波の雑誌「世界」で公表しておられます。

曰く….

『大都市の廃止・分割は将来にわたって想像を絶する社会的混乱を引き起こす。このことは、平成の合併を経験した自治体が現在でも依然として混迷から抜け出せていないことからも容易に推察できる。「大阪都」構想には、猛烈な社会的混乱を覚悟するだけの強い根拠が求められる。』

『橋下市長は、「自動車を買う時にエンジンまで調べて買いますか? 都構想も市民は中身まで知らなくてもいい」と公言し、市民に対する十分な情報提供さえ否定している。このような状態で、「大阪都」構想とは何か、それによって暮らしはどう変わるのか等について、ほとんど何も知らされていない市民に住民投票を迫るのは、熟議を旨とする民主主義・住民自治とは相容れない政治的暴挙である。』

すなわち、

「都構想」は「猛烈な社会的混乱」を巻き起こすものである、
そしてその「実態」を隠蔽しつつ住民投票を迫るのは「政治的暴挙」だ、

と痛烈に批判しておられます。

なお、森教授のご専門は、公共政策論、地方財政論でありますが、当方の事実認識と大いに重なるご認識をお持ちであると考えます。

以上、ご紹介まで。